ジョニーを追放した翌日、沈没船の地図は無事完成した。
目標はジブラルタル海峡。
そこで見張りに出ていたカルディナが、不審な漂流物を発見したのだ。
よーし、サルベージロープよーい。
カ:「了解しました」
サルベージと曳航スキルは取ってなかったので、
先立ってマディラの工房で簡易サルベージロープと簡易曳航補助ロープを調達しておいたのだ。
カ:「…………」
…………。
カ:「手ごたえがないようですね」
うーん、おかしいな。地図によるとこの辺のはずなんだけど……。
とりあえず場所を変えながら探っていこうかな。
カ:「サルベージロープ、足りるのでしょうか……」
う……。
しばらくして。
マラガの真南でようやくヒット。
やったね委員長!
カ:「やりましたね、船長!」
うんうん、初めてでもやればできるもんだー。
よーし、では早速セビリアまで曳航だー!
カ:「了解しました!」
……しかし、ここからが本番だった。
むぅ、停船して船の姿勢を安定させてー。
…………。
…………。
…………。
カ:「船長、安定したようです」
よーし帆ーあげー前進~。
またかっ!
しかたない停船して安定待てー。
…………。
…………。
…………。
カ:「船長、安定したようです」
よーし前進~。
なっなんだってー!!!
委員長っ!曳航補助ロープはちゃんと機能してるのっ?!
カ:「はい、使ってはいますけれども……」
こんな曳航補助用って名前だけの安物じゃダメってことなのか……。
とにかくしかたないっ停船ー!
…………。
…………。
…………。
カ:「船長、安定したようです」
よーしロープ確認してー。
さあ、今度こそ前進~。
うがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
カ:「ああっ、船長! 気を確かに!!」
……こうして、マラガ南方からセビリアまで、20日以上を要したのであった。
カ:「でも、とりあえず無事に曳航できてよかったですね、船長」
……。
カ:「船長?」
……。
へんじがない もえつきているようだ
次回、戦慄の船内探索編。
欲望渦巻く船室に、滴り落ちるは水か血か! こうご期待。
カ:「船長、そんな大仰なものでもないと思いますが……」
いいのっ、言ったもん勝ちっ!