南北さんのお話の途中ですが、今日はちょっと別の話題を。
この世はパラドックスで出来ているといっても過言ではないな、と思うことがあります。
たとえば、願いごとは求めれば求めるほど叶わない。
それは、求めるのは願いが叶っていないということであって、願いが叶っていない状態に焦点がいっているから。
叶っていないという不足感を元に渇望すればするほど、叶っていない状況を更に引き寄せてしまう……etc.
今日はそんなパラドックスの内、
川´ー`)と話している内に出てきた「咀嚼」についてのパラドックスを、対話形式でお送りいたしまs
……公開していいのかなぁ、これ。( ̄д ̄;)
……。
あのさー宇意さん、食べ物は徹底的に噛む方がいいよって話すると、よく「忙しくて時間がないからそんなことできるわけねー」って言う人いるじゃん。そういう人はどうしたらいいんかな?
川´ー`)「どうしたらもなにも、放っておけばよいではないか。それもまたその者の人生じゃ」
まあそうなんだけどさ。けどやっぱ、今すぐに実証できなくても明らかに体に悪いって知ってしまってる事を黙認するのってどうにもすわりが悪いってゆーか。( ̄~ ̄ )
川´ー`)「まあええ。とりあえずそういう場合はの、いくら伝えても無駄じゃ」
無駄? なんで?
川´ー`)「その手の輩は、根本的な勘違いをしておるからじゃよ。
その勘違いに自ら気付き、自ら正さぬことには、おぬしや他の者が何を伝えようが、伝わらん。
水を入れるべき器を逆さまに伏せておいては、水を溜められんのと同じじゃ」
で、その勘違いって?
川´ー`)「単純に、あべこべなだけじゃ。
よいか。『忙しくて時間がないから、よく噛んで食事することができない』のではない。
『よく噛んで食事をしないから、忙しくて時間がない』のじゃ」
パラドックス? ちょっとそれ聞かせてよ宇意えも~ん( ̄∀ ̄ )
川´ー`)「しょうがないなぁせら太くんはー、って誰が宇意えもんじゃ。
まあええ。
要するにの、かような者が『忙しく時間がない』のは、まず第一によく噛んで食事をたしなめるだけの心の余裕がないからじゃ。
心の余裕をしっかり保てておる者は、スケジュール帳に隙間がなかろうと、その中でも感じられる全てを十全に感じ、楽しみを見つけようとすることを忘れん。そしてその姿勢こそが、傍目には忙しき状況においても更なる心の余裕を生む苗代となる。
じゃが、『忙しく時間がない』ことと『食物をよく噛まない』こととを結び付ける者の多くは、自分を忙しいと評価し、その評価された状況に意識の焦点を合せておる。
そして焦点を合わせ続けた結果、己の抱える実際の仕事量以上の、余計な『忙しさ』を心に引き寄せてしまっておる。自覚の有無を問わず、自分で自分を過剰に翻弄してしまっておるのじゃよ。
そもそも、時間がないだとか、残業時間の多さやそれに伴う睡眠時間の少なさを自慢しておるような者は、それが己の無能を自ら言いふらしまわっているのと同じであることに気付いておらん。連日睡眠を削り毎日残業せねば課された仕事を片づけられんほど自分は手際が悪いのじゃとな」
それちょっと手厳しいんじゃないかい宇意さん?(; ̄Д ̄)
実際に時間的にも仕事量的にも物理的にもパンパンってことあるでしょ。そういう精神論じゃまかないきれない部分って。
川´ー`)「同じことじゃ。猫の手も借りたいのならば、猫の手を借りればいいのじゃ。そういった手段を講じない、あるいは講じられないのは、厳しいように聞こえるかもしれんが、その手段を講じる能力全般の欠如じゃ。
宮本武蔵も言うておろう。自らが力を出し切ってもどうしようもない部分は、他者の力を借りればよい。それすらも自分の力だけで何とかするのが美徳じゃと勘違いしとるかもしれんが、本当に助けが必要な時に求められる助けを求めないというのは、まさしく手抜きじゃ。
そもそも自らがどうあがいても捌き切れぬ量の仕事を抱えるのも同じく、見識のなさの結果以外の何物でもあるまい」
うわ、やだなにこれ今日の宇意さん毒舌ちょっとこわい……(; ̄д ̄)
川´ー`)「それに、同じく噛むことに関するあべこべな認識としてこのような例もある。
年をとってから健康面で急速に衰えが気になり始め、その段になって完全咀嚼法が健康に良いと聞かされ実際に試してみるものの、噛む力が衰えていてとても実践し続けられないと投げ出す中高年を目にするの。
これもあべこべじゃ。まず、急速な衰えは齢重ねたためだけではない。むしろそれ以上に、そこに至るまでに食物をまともに咀嚼せずに日々の食事を摂ってきたからじゃ。もし日々堅実に充分な咀嚼を続けてきたのならば、改めて完全咀嚼に挑もうなどと肩肘張るはずがあるまい。
まともに噛みもせず飲み込んだ食物はの、体内で充分な消化吸収がなされぬまま腸内醗酵を起こし、毒素を含むガスを発生するのじゃ。これは肉類や動物性食品の方が顕著じゃが、穀物や野菜でも消化不良となれば充分発生する。
この毒素が身体中をめぐり、内臓血液血管神経骨格その他あらゆる体細胞を、ほんの僅かずつじゃがしかし確実に傷つけ殺し損耗させてゆく。
若い内はまだ毒素も中和もできようし蓄積も少ないゆえ影響は表には出んが、中高年にもなると中和力は減退する上に、そこまでの毒素による悪影響の蓄積は若年時の比ではない。
そうやって自覚できないほどの緩やかさで徐々に心身全てを蝕まれ、当然噛む力も加齢以上の速度で減退し、加えて慣れぬ完全咀嚼法を慣れるまで実践するだけの気力さえも失ってゆくのじゃ。
さらに、そもそも長年噛む事を怠ってきたために、咀嚼の要である歯や歯茎、顎が充分に鍛えられず、つまり年齢のせいなどではなく、怠慢ゆえにその頑健さを保てておらぬ。
それら生来の長期にわたる不摂生を棚に上げ、完全咀嚼を軽視または放り出す中高年は、やれ食べ物が硬いだの顎が疲れるだの、自業自得を自業自得とも思わずなおも食物を噛まずに飲み込み更に寿命を縮めておるのがわしらから見た実情じゃ。
要は『噛む力が弱いから、咀嚼できない』のではなく『咀嚼しないから、噛む力が弱い』のじゃ。このようなあべこべ視の一因には、短期間の因果関係を認めても長期間の因果関係はほとんど認めようとしないという、多くの人間が持つ姿勢があるの」
ちょっとちょっともうやめてー! いろんな意味で痛いからーっ!!Σ(; ̄Д ̄)
川´ー`)「ふむ。あまりいぢめても仕方なしじゃの。まあ、このへんにしておくかの。
もちろん、そのように過去の行いを責めるなど本来全くのナンセンスだということは忘れてはならん。
ないものねだりをせず、今この瞬間にできる対処を行うのが、何よりの最善じゃ。
が、せっかくじゃから此度は敢えてそこを無視して柔らかい脇腹を突っつかせてもらったぞ。
ともかくも、じゃ。世の中には常識と称して物事をあべこべに見ておる輩が多すぎる。おぬしも含めての。
そこをちょっとだけ、ひっくりかえしてみることじゃ。さすればいろんな面白き『本当』が見えてくるぞ?」
ぜ、善処します……(; ̄~ ̄)
うみ URL 2011年02月10日(Thu)16時25分 編集・削除
せらつかさん、こんにちわ!
宇意えもんさん厳しいなあ。ひみつ道具だしてよ~(´Д⊂ヽ
冗談は置いといて、ちょっと難しいけど得るところがあります。宇意えもんさん&せらつかさん、ありがとう!
「因」を作り出した結果、帰ってくるモノ。
この因は、幼い頃の思い癖が作り出して、どんどん増大していると私は感じています。
だから思い癖の大元を断ち切ることかなあ?
でないと、「因」が新たに「因」を生み出し、それが帰ってくるように感じます。