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ストーリー・オブ・ウォーターフィールドサウスノース(4)

 しばらくほったらかしにしててすみまそん( ̄д ̄;)
 ちょいと旅に出たり飲み会参加したり川´ー`)のスパルタ食らったりでバタバタしてたもんで。(ぇー


 その間のことも後日少しばかりネタにしようかとは思ってるんですが、その前に。

 指怪我したって書きましたけど、そこに至るまで実は一週間くらい連日飲酒を続けてたんですね。
 他人には酒に強いと評される方だし、事実酒は好きなんですが、でも普段ほとんど飲まないんですよ。
 飲んでも一日コップ1杯程度で週一日二日飲むか飲まないか、二日以上連続して飲むことは滅多にないです。

 それが、どういうわけか突然川´ー`)がせっつきだしたんですよ、飲めって。
 気付いたら何の脈絡もなく買ってきた焼酎とワインのボトルをデスクに配備。
 で、短期集中とはいえ毎日続けて飲んだんです。一日あたりグラス2~3杯くらい。


 そしたらもうね、思考が暴れる暴れるw

 いや、そのことが怖いくらいに自覚できるんです。
 強烈にメタ認知状態で。

 こりゃまずいって酒を止めて、けど思考は一日二日程度じゃ静まらなくて。
 ていうかそれまで確かに感じてた存在との一体感や感謝のエネルギーが感じられないの。感覚が鈍りきっちゃったみたいな(実は今現在も多少そんな感じが残ってたり)。
 更には不安やら意図にそぐわない想念やらがぐいぐい湧き出てくる。

 そうして最終的に怪我で叩き起こされたような格好。
 ああ、これも自分で引き寄せたことなんだ、ってね。


 結局ね、「食べごと」に続いて、「飲みごと」の影響を学ばされてたみたいです。
 おかげでというか、更新放置中に行った飲み会(実は数年ぶり)で、酒をあおりつつも思考に翻弄されずにすんだし、その中にいろんな学びを知ることができた……のかな?(ぇー


 そんな折、というかつい昨日読み終えたこの本。 


 去年末頃にブックオフで100円だったのを何となく気になって確保したままずっと放置してたんですが、一日で一気に読破。
 著者の帯津さんは日本のホリスティック医療の第一人者なんですが、確か小林正観さんの本の中にも名前が出たことがあったはず。

 でもね。

 ぶっちゃけ買う時も著者が誰かなんて全く気にしてなかったし、終盤まで読み進めてやっと初めてその繋がりに思い至ったんですわ、マジでw
 うむ、川´ー`)め(ぇー

 で、この中で一流のお医者さんでもある帯津さんは、こんなことを書いてました。
 以下引用。

「食べ物というのはつくる人の気が入っていると、いい生命場になってしまうのではないかということですね。つくる人が心をこめて、おいしいものをつくろうと思っていると、その人のポテンシャルが入ります。だから、おいしいものをつくろうとして努力してくれた料理というのは、素材は体に悪くても、食べていいのではないかという感じがします。」(p315)


 ……以前ここで書いた事とまるっきり共通してるがな……( ̄Д ̄;)




 てなわけで長ったらしい前置きを経て、南北たんストーリー再開ですよー。


 続き
   


 前回までのあらまし。

 易者に死を予言された南北くん(  ̄д ̄)。
 あわや的中の難事に遭い、どうにか助かりたい一心で出家のために寺を訪れます。
 その寺、鉄眼寺で出会った老僧に、入門のための課題を出されるのですが……。


(; ̄д ̄)「あの……今なんと?」

(=д= )「一年間麦と豆だけ食べて生活しなさい。それ以外の惣菜も調味料も固形物も、普通の湯水はさすがに除くが飲料も同様、酒などはもちろん論外じゃ」

(; ̄д ̄)「え……ええ? ちょっと今いろんな方向からツッコみたい衝動が……」

(=д= )「不満か? 別にやりたくないならやらずともよい。どの道入門できなくて困るのはお主しかおらんのじゃから」

Σ(; ̄д ̄)「いやいやいや滅相もない! ただ、なにゆえそんな課題?」

(=д= )「ここは禅寺、修行は厳しいぞ。見たところチンピラ上がりのようじゃが、さぞ放埓三昧の生活をしてきたのであろう? この程度の課題すらこなせぬようでは、入門しても到底修行になどついてこれまい」

(# ̄д ̄)「むっ」


 老僧の指摘どおり、困難を容易に予測できる課題を突きつけられた南北くん。
 しかし生来の気性でもあり、また更に極道業界を渡り歩く間に培ってきた負けん気の強さが、彼の闘志に火をつけました。


 もちろん、問題はありました。

 最も重大なのが、一年というその期間。
 それは易者が告げた死期よりも長く、完遂する前に往生してしまう可能性は充分考えられます。

 ですが、腹は既に決まっていました
 このまま座して死を待つよりは、いっそ死ぬまで死神に抵抗してやる、そんな気概に満ち満ちています。


(* ̄д ̄)「よーしやったるわ! 一年麦と豆だけだな!? んなもん余裕で絶対合格してやる!!」

(=д= )「よろしかろう。では一年後、また来なさい」

(  ̄д ̄)「おっしゃ、了解っす!」


 こうして試験に挑むこととなった南北くんでしたが。


(; ̄~ ̄)∴「麦と豆だけ……ぼそぼそしてて……うっぷ」


 麦と豆だけというのは、実は想像以上に食べづらいもの。
 中々噛むも飲むも一筋縄ではいかないと思い知らされます。
 何度も吐き出しそうになってしまい涙目、開始早々グロッキー気味。

 そもそも酒と肉に奢った舌には、その味さえわかろうはずもありません。
 炒ったり茹でたり焼いたり煎じたり、とバリエーションを工夫してみても根本的には全く変わらず、ネタもすぐに尽きてしまいました。

 どうにかして美味しく食べる方法はないものか。
 そう思案したところで、ふと違う考え方が閃きます。


(  ̄д ̄)「そうだ、空腹は最高の料理人って言うじゃないか! なにか体を動かして腹をすかせればきっとデリシャス!」


 一念発起の南北くん、船着場の荷役人足となって肉体労働を始めます。

 更には、鉄眼寺にも押しかけて、


(  ̄д ̄)「お手伝いしまーす」

(=д= )「ん? おぬしはまだ入門を認めた覚えはないがの?」

(  ̄д ̄)「いやいや、これは単なる一信者の奉仕ってことで」

(=д= )「ふむ、まあそれならよいか。そもそも別に悪いことではないしの」


 そうして境内の掃除で汗を流し、次第に僧たちとも仲良くなると、托鉢や無縁仏の供養などにも手を貸すようになっていきました。

 その甲斐あってか、


(* ̄Д ̄)「いやー、思ったとおり汗を流して腹を空かせたらいけるじゃんこれ。ってかじっくり焦らず噛み締めてみたら意外に美味いもんだなぁ麦と豆!」


 だんだんと、麦と豆だけの食生活が苦ではなくなっていったのです。

 そうして、誰に見張られるでも褒められるでもないまま、黙々と試験を続けていくうちに月日は流れ、



 ついに、一年後。



 といっても、課題を出されてからではありません。

 あの易者に、刃傷沙汰で死ぬと言われた、その運命の一年後が、ついにやってきたのです。


(; ̄д ̄)「指折り数えて、ってこれっぽっちも待ち遠しくなんかないけどさ。とにかくあれから一日一日壁に印をつけてきたから間違いない……って、あれ? ちょっと待てよ……」


 不意に気づきました。
 以前殺し屋から受けた腕の傷で寝込んでいた十日間を数え損ねていたことに。


(* ̄д ̄)「……て、ことは…………俺生きてる! ひゃっほーい!」


 そう。
 気付かない間に、一年は既に過ぎていたのです。


(  ̄д ̄)「いや、でも油断は禁物だな。チンピラやってたころも一番危ないのはこんな風に浮かれてた時だったもん。あの占いだってプラスマイナス一ヶ月とかの誤差くらいあるかもしれないよな、うん」


 そうして今日もいつものように働きに出かけた南北くん。

 しかし、そんな彼の前にある人物が現れます。、



 そして。

 その日、水野南北――当時は熊太という名だった少年は、一つの死を迎えることになるのです。



 つづく。

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