つい先日のエントリでNASについて触れたんですけど、実は直後あおぺんのミニPCとCoreDuoが手に入ることになってしまいまして。
ならこいつをNASとして構築してしまおうとLinkStation君はあっさり売却処分されてしまいましたとさBGMドナドナ。(ぇー
実際サイズも騒音もそんなに大差ないのよ……LinuxベースのLinkStationと違ってNTFSの融通利くしサスペンドすれば起動も速いし。
あとはセキュリティにさえ気をつければ。
で、NASで使うとなると最もになる部分の一つが、省電力。
まずは基本的なセットアップが完了したら、差し当たり必要の無い光学ドライブは除去し、同じくサウンド等の使わないオンボードデバイスもBIOSでカット、という具合に無用な贅肉をそぎ落としてロングラン時の電力を少しでも削ります。
そして省電力化の最重要ポイントであるCPU。
今回は、RightMark CPU Clock Utility(以下RMclock)を使って、CoreDuoの機能を引き出しさっくりと省電力化してしまおうという目論見。
で、以下備忘もかねたその設定メモになるとです。
使用バージョンは2.30.1
※お約束の注意書き
RMclock自体はデスクトップ用も含めて多くのCPUで動作しますが、
各項目が設定できるかは、各CPUが対応する機能を有するかどうかで決まります。
以下は全てCoreDuo T2300Eで行った設定になるので、他種のCPUで下記の設定が行えるかどうかは保証しません。
また倍率電圧設定間違ってCPU壊しても知ったことじゃありませーんなので全て自己責任でオネガイシマス。
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RMclockのメインメニューを開くと、左側にカテゴリーがツリー表示されます。
■はツリー上の項目
●はツリー項目選択時、メニュー右側に青帯で表示される項目
□はチェックボックス付の設定箇所です
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■Profiles
FIDとVIDに、それぞれ利用可能な倍率と電圧が数段階表示されているはずです。
このIndexを段階として動作クロックと駆動電圧が変化していく形になります。
そして、Profilesツリー下の次の各プロファイル毎に、どの段階を適用して動作するかを設定します。
■Performance on demand
□Use P-state transitions(PST)
チェックボックスにチェックを入れ、すぐ下のリストに表示されている最低動作倍率&電圧のIndexにチェック
□Use throttling(ODCM)
チェックボックスにチェックを入れ、すぐ下のリストに表示されているインデックスの項目全て(最低~100%)にチェックを入れる。
このような設定にしたのには理由があるのですがそれは後述。
なお、このプロファイルでは、負荷に応じてCPUの倍率と電圧が動的に変化するため、そのしきい値や変動までの時間の間隔も変えられるわけですが、ここではデフォルトのまま。検証めんどいくさいし。(ぇー
プロファイルの設定が済んだらProfilesルートに戻ります。
●Profile selection
ここでAC電源時とバッテリー時でそれぞれStartup(起動時)とCurrent(現時点)に適用するプロファイルを選択します。
ここでは両方とも、上で設定したPerformance on demandを選択。
ちなみに、他のPower savingやMaximal performanceでは、ODCMを設定してしまうとセカンダリコア周波数のスロットル率が固定になってしまうのですが、最低スロットル固定状態では体感的にかなりのパフォーマンス低下がありました。プライマリコアのスロットルが100%にも関わらず。
省電力優先であれば最低固定の方が良いのですが、さすがにギャップが激しすぎたのでここは動的可変にしてみました。
とはいえいずれワットチェッカーでも手に入れたらそれぞれのプロファイル毎に電力を測ってみたいところ。
ちなみに、Currentで選択したプロファイルは、システムを再起動するとStartupで設定したプロファイルに上書きされるので留意しておく。
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■Advanced CPU settings
上ではクロックと電圧という、CPUの世界ではある意味原始的な方法による省電力設定でした。
この項目ではCoreシリーズが持つEIST(拡張SpeedStep)やCステート動作(Dynamic Power Cordination)を有効化することで、更なる省電力化を図ろうという内容です。
●Enhanced low power status settings (Intel Core and Core2 families)
□Enable Enhanced Halt state (C1E)
□Enable Enhanced Stop Grant state (C2E)
□Enable Enhanced Deep Sleep state (C3E)
□Enable Enhanced Deeper Sleep state (C4E)
□Enable Hard Enhanced Deeper Sleep state (Hard C4E)
CoreDuoはDeeperSleepまで、つまりCステートはC0を含めて五つサポートしているので、上の五個のチェックではC1EからC4Eまでチェックを入れればいいかと。
Core2の場合は確かEnhanced Intel Deeper Sleepを搭載してたと思うので、最後のHard C4Eまで全てチェックを入れておくべき。
何にせよ全部チェック入れとけば多分間違いないです(ぇー
●Misc Intel Core 2 family settings
□Apply these settings at startup
Core2ファミリーとか書いてるからCoreDuoでは無関係かと思われるかもしれませんが、これにチェック入れておかないと、CoreDuoでも上のCステートのチェックボックスがシステム起動時にC1Eを除いて全部勝手に外れてしまいます。
なので忘れずに入れておくこと。
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以上、とりあえず要点はこんなところだと思います。
ここをこんな設定にするともっと快感ヨーなんて情報があれば頂けると三回転します。